ベランダ環境の確認を終えたら、植物や資材を買う前に、構想を練ることをお勧めします。
楽しく考えないと本末転倒なので自由に構想を練ってみてはどうでしょうか。
そうは言っても・・・という方のために考え方のヒントをここでは記載しています。
ベランダ全体を「こういう風にしたい!」というイメージを固める
まずは「全体イメージ」を決めるのが大事です。例えば、
「日本庭園みたいな和風テイストがいい!」や
「イングリッシュガーデンのようなヨーロッパテイストにしたい!」
「いやいや、熱帯ジャングルだ!」
といった感じです。
当サイトでは「ベランダガーデン事例」をまとめていますので、実例を見て考えてみるとイメージがわきやすいかもしれません。
この「全体イメージ」に合う植物や資材を買っていくと、できあがりがまとまりますよ!。
壁と床の材料を決める
「全体イメージ」に基づいて、材料を決めていきます。
鉢を置いたり、ハンギングを壁にかけたりなどは後からやりますので、まずは下地となる壁や床をどのようにデザインするのかを決めましょう。
下記は一例ですが、日本庭園風、イングリッシュガーデン風、南国風、シンプルモダンな場合の床や壁の材料イメージです。
日本庭園風
- 床:砂利を敷き詰めたり、コケを敷き詰めると和なテイストがでますね。
- 壁:ベランダで和風を目指すなら竹垣の一択かもしれません。
イングリッシュガーデン風
- 床:石材やタイルなどを使用すると、ヨーロッパの雰囲気が出ます。
- 壁:写真事例のように砂岩調パネルの使用は勿論ですが、トレリスやアイアンフェンスを置くとイングリッシュガーデンに欠かせない薔薇の誘引もできますね。
ジャングル風
- 床:木材系が相性が良さそうです。
- 壁:高くて葉が大きな植物を置くとジャングル間がでますので、壁は目隠しされます。
シンプルモダン
- 床:落ち着いた色のタイルや木材が合いそうです。
- 壁:できるだけシンプルさを維持するために、ベランダのそのままの状態を使うことも考えられますね。気に入らない場合は、DIYが必要になりそうです。
お勧めの床、壁の材料の購入については、こちらにまとめていますので参照してください。
最初に買う植物を1つ決める
一鉢一植物から
最初から緑がワサワサ溢れるベランダをつくりたいという気持ちはとても共感できますが、もしはじめてベランダガーデニングをされるのであれば、まずは「一鉢一植物」からスタートされては如何でしょうか。
これには理由があります。
まず、慣れてくれば大丈夫なのですが、最初のうちは水やりなどの手入れについて大変さを感じると思います。
よく「植物は自分の愛情を注げる範囲で楽しみましょう」なんてことを言うのですが、水やりひとつにしても、ちょっと失敗するだけで植物によってはあっという間に枯れてしまうこともありますので、丁寧に面倒を見れる範囲からスタートするのが間違いがないからです。
鉢一つ置くだけでも、植物をしっかり選べば、抜群の雰囲気がでます。
ベランダに連れてくる植物は、その売られていた場所から環境が変わりますので、その環境変化による影響を受けることがあります。
具体的には、風の強さや湿度、お住まいの地域の気候などが合わない場合、ちゃんとした管理をしていても枯れてしまったり、弱弱しくなることも多々あります。
ですので、まずは自分のベランダがどんな環境で、どういった植物ならうまくいくのか?をチェックするためにも、最初の1つ目の植物でその具合を観察するのをお勧めします。
常緑樹から始める
植物は様々な分類の仕方がありますが、ガーデニング初心者の方には年中緑が見られる「常緑」のものから始められるのが良いのではないでしょうか。
ベランダに置くシンボルとなる樹木を例に考えた場合、下記の用に分類できます。より詳しくは、お勧めの植物をまとめていますので参照してくださいね。「ベランダ」は屋外になりますので、耐寒性のあるものだけ記載しています。
近年、シンボルツリーとしてよく見かける樹木を分類してみました。
ベランダの日当たり | 常緑 | 落葉 |
日向 (半日以上陽が射す場所) | オリーブ シマトネリコ ソヨゴ ハイノキ ヤマボウシ ユーカリ | エゴノキ ジューンベリー ハナミズキ ブルーベリー |
半日陰 (一日数時間でも日が当たる場所) | オリーブ シマトネリコ シミキ ソヨゴ ハイノキ ヤマボウシ | エゴノキ ジューンベリー ブルーベリー |
日陰 (一日中、直接日が当たらない場所 | シミキ ソヨゴ ハイノキ ナンテン |
耐寒性のない植物を園芸屋さんなどで気に入って、どうしても欲しくなってしまった場合は、屋内に迎えてあげましょう。暖かい季節は屋外のベランダでもOKです!
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