いよいよ暖かい日も増えてきて、桜の開花とともに本格的なベランダガーデニングの季節がやってきました。コロナ禍が落ち着いてもリモートワークが日常となってきましたので、自宅のベランダに癒し空間をつくりたいという方も多いのではないでしょうか? ベランダガーデンは都市部に住む人が日常的に自然に接する最も簡単な方法の一つですから、絶対にお勧めです!
3月中頃からゴールデンウィークにかけてはベランダガーデンデビューに最適な季節になります。都心に住んでいると、ベランダが広くないことも多いですが、狭いスペースでも工夫すれば十分にベランダガーデニングを楽しめますので、この記事では狭いベランダでのガーデニングに必要なポイントや、おすすめの植物を紹介します。限られたスペースでも美しく育てるためのコツを学びましょう!
なお、ゼロからベランダガーデニングを始める方にはこちらの記事を手始めにお読み頂くのがお勧めです。
床だけじゃなくて高さを活かす
ベランダの狭いスペースで存分にグリーンを楽しむために、最も大事なコツは床だけではなくて、上の空間を活かすことに尽つきます。
壁(お隣との避難口を塞がない場所の)、手すり、柵、などなど、空間を使う方法は工夫次第でいくらでも広がりますが、例として高さを活かすベランダガーデンのアイデアを以下に示します。なお、鉢植えと比較すると、何れのプランターも非常に乾きやすいので、水やり頻度には気を付けて下さい!
垂直庭園・・・壁面にスペースを活用して垂直に植物を配置することができます。 垂直庭園を作成するためには、壁に棚を取り付けたり、垂らし鉢を使用したり、パレットを立てかけたりして作ることができます。
スタンドプランター・・・多段式のプランタースタンドを使用して、植物を重ねて配置することができます。 スタンドプランターは、高さを活かすだけでなく、ベランダスペースを最大限に活用することができます。
ハンギングプランター・・・ ハンギングプランターは、ベランダの上部に取り付けられるプランターで、植物を高い場所に配置することができます。 ハンギングプランターは、壁や柱にフックを取り付けるだけで簡単に設置できます。
トレリス・・・トレリスは、壁面に取り付けることができるフレームで、つる性の植物を育てるために使用することができます。トレリスは、ベランダスペースを活用するだけでなく、美しい緑の壁を作成することもできます。
以上、自宅のベランダの状況をよく眺めて、どういった空間デザインでプランターが配置できるのか試行錯誤をしてみて下さいね。アイデアを捻り出す時間はとっても楽しいですよ!
ただし、高さを活かす場合ですが、落下防止や台風対策の観点で注意すべきこともあります。それらの絶対に注意して欲しい点はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参照してください。特に集合住宅では階下や隣家に迷惑をかけてしまうと、折角の楽しいガーデニングも憂鬱になってしまうので注意して欲しいです。
その他、省スペースを活かせるプランターを探す場合ですが、こちらの記事でおすすめプランターを紹介していますので、是非お気に入りを見つけてみて下さい。なかなかアイデアに溢れた内容になっています。
待機スペースが勿体ないので常緑の植物を選ぶ
次に狭いスペースでベランダガーデンを創る際に選ぶべき植物について考えていきます。
まず、大前提となるのが、ひろーいガーデンならともかく限られたスペースだとバックヤード(要は見ごろじゃない植物たちの控室)を設けることができません。
そのため、冬に落葉したり地上部が消失して休眠するような植物を増やしてしまうと、秋から早春にかけてかなり寂しい風景のベランダができあがることになります。これはあまりお勧めできません。
筆者自身は、季節を植物たちから感じることができるので、常緑じゃない植物も少し取り入れているのですが、「年中緑を見ていたい!パソコンで疲れた眼を緑で癒したい!」という場合には、やはり常緑の植物でベランダ空間を埋めて頂くのが最適だと思います!
常緑の植物について、シンボルツリーと草花をそれぞれ以下の記事で紹介していますので、こちらも是非参考にしていただければと思います!
日当たりが悪くてもしっかり育つ植物を選ぶ
狭いスペースのベランダガーデンだと、日当たりが悪いケースが自ずと多くなってくると思います。
日当たりが悪い環境下の場合、その条件でもしっかりと育つ植物を選ぶことが重要です。その理由ですが、第一にはもちろん植物の健康を維持するためです。植物は光合成によって成長し、日光不足だと栄養不足や病気のリスクが高まります。しかし、日当たりが悪くても育つ植物を選ぶことで、健康的な状態を維持することができます。
その他実は日陰に強い植物を置くと、維持管理が容易になる利点もあります。日当たりの良い場所で育てる場合と比べて、土が乾くのが遅いので水やりの頻度が少なく、手入れが簡単になります。水やりの頻度について説明している書籍やメディアは基本的に日当たりの良い場所を前提とした説明をしていることが多いので、日陰で植物を育てる場合は水のやりすぎに注意です。常に鉢が常にジメジメしていると根腐れで植物が枯れてしまいます。水やりの際は、土の表面が白っぽく乾いているように見えて、実際に触ってみてもしっとりしていないか確認するようにしましょう。
日当たりが悪くてもしっかり育つ植物を以下の記事で紹介していますので、こちらも是非参考にしていただければと思います!
窓の手前に大きい鉢、奥に小さい鉢を置いて奥行きを生む
狭いスペースでガーデニングを楽しむ場合、屋内からの風景にもこだわりたいですよね?
鉢の置き方を工夫することで、ゆとりある空間を演出することができます。ベランダガーデンで奥行きを感じる配置をするためには、以下のポイントに注意することが大切です。
大きさの異なる鉢を使用する・・・奥行きを感じさせるためには、大きさの異なる鉢を使用して配置することが効果的です。大きな鉢を奥に、小さな鉢を手前に配置することで、奥行き感を演出できます。
鉢の高さを変える・・・鉢の高さを変えることで、奥行き感を演出することもできます。高い鉢を奥に、低い鉢を手前に配置することで、立体的な印象を与えます。
植物の種類を工夫する・・・奥行きを感じさせるためには、植物の種類を工夫することも大切です。奥に背の高い植物、手前に背の低い植物を配置することで、奥行き感を演出できます。
グループ分けする・・・鉢の配置によっては、グループ分けすることで奥行き感を演出することもできます。同じ種類の植物を複数の鉢に分け、それぞれを異なる高さに配置することで、奥行き感を強調できます。
以上のポイントを意識して、鉢を配置することで、ベランダガーデンで奥行き感を演出することができます。また、鉢の配置に加え、植物の手入れや配置場所なども考慮しながら、美しいベランダガーデンを作り上げることができますよ!
統一感を大切に!
最後のポイントとして、狭いスペースだからこそ、統一感にこだわって欲しいです!統一感のある雰囲気は美的価値を高めること間違いなしで、美的な調和が取れていると、その空間をより美しいと感じ、魅力的に映ること請け合いです。
ということで、ベランダガーデンで統一感を出すためのポイントを見ていきましょう!
テーマを決める・・・まずは、ガーデニングのテーマを決めることが重要です。テーマに沿って、植物や装飾品を選び、配置することで、ガーデン全体が一体感を持ちます。例えば、和風庭園、英国式庭園、モダンな庭園など、テーマに合わせた植物や装飾品を配置することで、統一感を出すことができます。
カラースキームを決める・・・カラースキームを決めることも、統一感を出す上で重要です。カラースキームを決めることで、植物や装飾品の色合いを統一することができます。例えば、ホワイトやグリーン、ブルーなどのシンプルなカラースキームを選ぶことで、ガーデン全体が清潔感や落ち着きを与えます。
植物の配置・・・植物の配置も、統一感を出す上で重要な要素です。同じ種類の植物をまとめて配置することで、視覚的にまとまりが生まれます。また、高さや形、色などを考慮して、バランスの良い配置を心がけましょう。
装飾品の配置・・・ガーデニングには、装飾品も重要な要素です。しかし、装飾品の数や種類が多すぎると、ガーデンがごちゃごちゃしてしまい、統一感を失ってしまいます。適度な数とバランスを考慮して、配置することが大切です。
レイアウトを考える・・・最後に、ガーデンのレイアウトを考えることも重要です。植物や装飾品を配置する場所によって、ガーデン全体のバランスや印象が大きく変わります。自然な流れを考慮し、適切なレイアウトを決めましょう。
以上のポイントを考慮して、ガーデニングで統一感を出すことができます。テーマやカラースキーム、植物や装飾品の配置、レイアウトを考慮して、バランスのとれた美しいガーデンを作り上げてみましょう!
まとめ
狭いベランダでも、小さなスペースを有効活用することで、素敵なガーデニングが楽しめます。植物の配置や種類、水やり、日当たりなど、いくつかのポイントを押さえておくと、より美しいベランダガーデニングを作ることができます。
最後に、狭いベランダガーデニングを楽しむためには、植物や空間を大切にする気持ちが必要です。手入れや水やりなど、大変な作業もありますが、その分、美しい空間を楽しめることができます。ぜひ、自分のベランダを素敵な空間に変えてみましょう。あなたが自宅で過ごす時間も、きっとより良いものになるはずです!!!